モンテッソーリ教育とは

日常生活の練習
0～3歳児クラスでは、日々の生活に実際に参加することを通じて、生活に必要な動き（運動）を自然に獲得していきます。成長に応じて、幼児クラスではさらにその動きを洗練させ、全身運動から微細運動まで、身辺自立・環境の世話・社会性（挨拶やルール）などを実践的に学びます。

感覚教育
人間の知性は「感覚」から始まると、モンテッソーリは言います。0～3歳の時期に豊かに受け取った視覚・聴覚・触覚などの感覚的経験を、教具を通じて秩序立て、分類し、抽象概念へとつなげていくのが感覚教育です。色・形・大きさ・重さ・温度・音…さまざまな要素を「実際に手で触れて」比較・分類・順序づけする体験が、知性の基礎を育てます。

言語教育
幼児期は、言語の吸収力が最も高まる時期。環境の中にある「生きた言葉」を浴びるように吸収し、語彙を増やしながら、やがて話し言葉から書き言葉へと自然に興味が広がっていきます。当園では子どもたちが興味を持てるタイミングで言語教具を提示し、文字・文法・表現力を無理なく身につけられるようサポートしています。

算数教育
算数の基礎も、子どもが自らの手と身体を使って学びます。量の大小を具体物として触れ、動かし、順に並べ、数詞に置き換えていく中で、子どもたちは「数の意味」を実感として理解していきます。この経験は、のちに抽象的な数式や計算へ進んでいくうえでの**確かな“感覚の土台”**になります。

文化教育（コスミック教育）
「世界はすべてつながっている」――モンテッソーリ教育の文化領域では、宇宙・地球・自然・人間の歴史に至るまで、あらゆる物事が秩序と調和のもとに存在することを学びます。宇宙の誕生、地球の構造、地理、動植物の進化、時間の流れなど、壮大なテーマに触れる中で、**「生きることの尊さ」「他者とのつながり」**を自然と感じ取っていきます。日常の生活の中で積み重ねたあらゆる経験を基礎に「子どもが宇宙の全体像を示し、その中で自分の役割を見つけていく」ことを目的としています。

教具の特徴とこだわり
当園の教具は、次の4つの視点に基づいて選ばれています。
■子どものサイズに合っていること
■本物であること（質感・素材・機能）
■美しさがあること（色彩・形・配置）
■間違いに気づき、自分で正せること
このような環境は、子どもにとって魅力的な「学びの場」であり、自己教育力を高める出発点です。自ら選び、繰り返し取り組み、達成感を味わう中で、「できた！」という実感が自信と自立心につながっていきます。

モンテッソーリ教育は、知識の詰め込みではありません。子どもが本来持つ「自ら成長しようとする力」に敬意を払い、その芽をゆっくり、確実に育てていく教育です。
当園ではそんな教育理念のもとに、一人ひとりの個性とペースを大切にしながら、「自分で考え、行動できる力」を伸ばしていきます。どうぞ安心して、お子様の毎日をお任せください。